「精密検査受けられたことあります?」
乳がん検診の超音波検診の真っ最中に技師の人からそう聞かれた。
その言葉がかけられると同時にコリっと硬いもの胸に感じた。
「いや、ないですけど…(え????)」
それで会話は終わったが、しきりに技師の人が問診票を見たりするのが視界の端からうかがえる。
ものすごく嫌なザワザワした感じが頭に広がっていった。
乳がん検診の結果が出るまで…
私がこの検診を受けたのは今住んでいる村からの節目検診で、結果が出るまで約1ヶ月かかるというもの。
そして検査の結果、精密検査になった場合には電話が来るとお知らせの紙に書いてあった。
その日から私の頭の中は技師の人から聞かれた言葉と、コリっと感じたしこりのことでいっぱいになった。
(え、私乳がんで死ぬ?)
とても短絡的思考だと思うけどそう考えられずにはいられない。
気にすれば気にするほど痛くなっていく気がするしこり。
夜は「私死ぬ?」という恐怖感で寝れない日もあった。
(いやいや、うちは乳がん系統の家系でもないし…まだ30歳だぞ…?)
と気休めになることを思い浮かべて見ても一向に気は休まらず。
待つは長い。
検診から三週間ほど経った頃、検診の結果など待っておれん!!と近くの病院に行ってちゃんと診てもらうことにした。
再度超音波検査、そしてマンモ…
病院では、乳がん検診でしこりを感じたことを伝えると再度超音波検診と、マンモグラフィを受けることになった。
お医者さんに「(しこりがあったら)気になるもんね。しっかり診てみましょう」と言われ少し気が楽になった。
マンモはしこりがある方の胸は死ぬほど痛かった…。
検査の結果は
超音波検査、マンモともに1センチ程度の白いしこりが確認された。
当日診てくれたお医者さんいわく、
「おそらく形状的に乳がんではなさそうだけど、ちゃんとした専門の先生に判断してもらった方がいい」
ということから、乳腺専門の先生が来る日に改めて診てもらうことに。
検診を受けることで謎の安堵感を感じていたがまた「乳がんなのかも…」という一抹の不安を感じながら過ごす日々に。
失神するほど痛かった穿刺吸引細胞診
後日、乳腺外来に先日の検診結果を先生に診てもらう。
「形状的に乳がんではないと思います。20代の女性でよくある良性の腫瘍の線維腺腫じゃないかなと思います。」
「でも念のためきちんと良性の腫瘍かそうでないものか確認するために、採血時のサイズの針を刺して腫瘍の細胞を取って顕微鏡で確認する検査をしますね」
専門医の先生からそう言って貰えてホッと一安心したのも束の間。
この腫瘍に針を刺して細胞をとる検査「穿刺吸引細胞診」が凄まじく痛かった…。
どこもそうなのかはわからないが私がやった時は麻酔なしで、採血サイズの針を腫瘍部分へ差し込み1分ほどグリグリと細胞を採取する。
これを2回。
痛みの耐性は人より強いと(勝手に)自負している私だったが、これは涙を流すレベルで痛かった…。
もう絶対にやりたくない。
検査の結果
先生に言われた通り、悪性の腫瘍ではなく良性の腫瘍の線維腺腫だと診断された。
線維腺腫の場合多くは治療したりせずそのまま放置でいいらしい。
でも稀に大きくなったりするそうなので、私の場合はとりあえず経過観察のために3ヶ月後にまた来てくださいと言われた。
終わりに
乳がん検診を毎年受けておけばよかった…
真っ先にこれを後悔しましたね。
前職をやめて神奈川県から長野県に引っ越してきたこともあり、乳がん検診だけはうまいこと受けられずに約3年のブランクがありました。
今思えば病院でも簡単に診てもらえるのだから、1年に一度は検診は行かなければダメだと思いましたね。
乳がんも医療の進歩で早期発見で大事には至らない病気になっていると聞きます。
これからは何がなんでも毎年受けようと思います。
以上、乳がん検診で白いしこりが見つかったら線維腺腫だった体験談でした!
(因みに村からの節目検診の結果は1ヶ月と1週間が過ぎた頃、異常なしのハガキが送られてきました。腫瘍があったのにこの検査結果でいいの?と思ったのは内緒)
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